よしこのなんでも相談室(1)

2004年のよしこ


 おひさしぶりです。古着販売スタッフのよしこです。



 七味ちゃんがいなくなって5ヶ月になりますが、てんちょはいまだにペットロスシンドロームから抜け出せないみたいで、頭がヘンです。接客中に突然「白いのくるよくるよ〜ほらきたよ〜」とか言って鼻からミルク出してお客さんを怖がらせたり、「ちょっとシロネコにご飯あげてくるね」って外出して二三日戻ってこなかったりと言動が明らかにおかしい状態が続いていて、これはもうブログ更新なんか無理、接客どころか日常会話だって難しい、腑抜け、と思われ、本人にもそんな自覚があるようなので、しばらくは私よしこがブログを更新することになりました。

 といっても、私はブログというものを書いたことないし、ブログネタを探して街に出たりっていうか、取材というのか、そういうの苦手だし、紫外線とか人いきれにあたると体が溶けちゃいますので、街歩きネタみたいなブログ記事は書けません...。
 と、そこでなんですが、我孫子洋品店の頃、1997年〜2004年くらいかな、「よしこのなんでも相談室」というのをWeb上で公開してたことがありまして、まぁ、今もありますけど、私も忘れかけていたんですが、去年の秋、18歳の女性のお客さんに「よしこさん。わたしもよしこさんに相談したいことがあるんですぅ」と言っていただきましてですね、「うふふ。私もまだ若いコに相談されたりするんだなぁ。えへへ」なんてちょこっと嬉しく思ったりして、...それなら「よしこの相談室」をブログで復活させたらどうかなぁ、なんの回答もしてない相談事のメールも溜まってるしなぁ...、というわけで、また相談室をはじめたいと思います。

 →我孫子洋品店での「よしこのなんでも相談室」(1997〜2004)

 あの頃二十歳だった人はもう三十路となってたりするんですね。なんだかやっぱりそういうのが不思議な感じです。シングルマザーの人も多かったけど、あの時の子供も中学生や高校生になってるんだなぁ。古着屋を開業したいって言ってた人たちはどうなったかなぁ。などと気になったり。
 時代が変わっても、世代が違っても、科学技術がいくら発達したといっても、いつの世も悩みのタネはつきませんね。漱石「草枕」の冒頭をおもいだします。

さて、それでは、まず最初に、つい最近届いたご相談メールから。


Q「全裸家族」

 よしこさんこんにちは。「本日のシロネコ」、毎日楽しみにしてました。七味ちゃんのことは本当に残念です。

 僕の悩みを聞いてください。僕の家族はいわゆる「全裸家族」で、夏だけでなく暖かい日は外に出かけない限りは家族全員全裸で過ごします。これは、母のいうには理由が三つあるそうです。ひとつは洗濯物を減らすこと。二つ目に、全裸でいると衣服の締め付けがないため、美容と健康に良いということ。三つめの理由として、父も母も姉もエアコンに弱くて、風邪をひきやすく、さらに、トイレや屋外との気温差により心臓に負担がかかりキケンとのことです。なるほど!と僕も納得しています。実に合理的だとおもいます。それに僕もどちらかといえば全裸の方が楽だし、幼い頃から慣れちゃってるので恥ずかしいというようなことはありません。ピザ屋さんが配達に来てもぜんぜん平気です。つい最近もうっかり全裸のままコンビニに行ってしまいましたが、店員さんには何も言われませんでしたし、帰宅して、高二の姉に言われるまでは自分が全裸だと気付きませんでした。ほかの家庭のことはよくわかりませんが、以前インターネットで「全裸家族」って検索したら、僕んちみたいな家族ってけっこういて安心したりしました。
 ですから全裸家族ということにはぜんぜん不満はないのです。むしろ、全裸サイコーって叫びたいくらいです。
 ところが、こんど、夏休みのグループ研究の勉強会があって、僕の家に同級生のグルーブが集まることになったんです。グループは6人で、3人が女子です。同級生は誰もうちが全裸家族だということを知りません。つまりですね...
 つまり、悩みというのは、同級生たちが僕の家に来た時に、全裸でいる僕や僕の家族を見て、どう思うのかなと。僕や僕の家族は、ひょっとしたらなんですが、「変な家族」と思われちゃうんじゃないかなと、とても心配なんです。よしこさん、どうしたらいいですか?「変な家族」と思われないためにどうしたらいいでしょうか?

 ちなみに、僕の家族は全員ゾウアザラシ的なかわいい体型をしています。(ケイタ 千葉県 中二)


A えっと、ケイタ君。こんにちは。おもしろい家族ですね。おそらく同級生には「変な家族」だと思われるとおもいます。しかしお母さんの全裸主義の理由もいちいちごもっともですよね。洗濯物をなるべく出さないというのもエコ活動のひとつですし、衣類の締め付けが血行に良くないというのも医学的な根拠がありそうです。ただ、三つ目の理由は全裸の理由というより、エアコンを使わない理由になっちゃうかな。
 全裸家族というのは、ケイタ君も言うとおり、とても合理的で、いいと思います。ある意味、全然ヘンじゃありません。熱帯の民族には屋外でもみんなが全裸という村もたくさんあります。すごく自然なことだと思います。好きなだけ、どんどん全裸でいてください。家の中では。私としてはお母さんの全裸主義をケイタ君も貫いて欲しいな。その勉強会の日だけは服を着てもらうとか、そんな姑息なことはせず、堂々と、勇気をもって全裸を主張すればいいのではないかな?「僕んちの家族は家にいるときはみんな全裸になってるんだよ。みんな気にしないでね」とはっきり言えばいいじゃん。同級生はみんな帰っちゃうかもだけど、ひとりくらいは「あー、うちもそうだよー!」って喜んで服を脱ぎ出すことでしょう。ね。



ご相談をもうひとつ。

Q
よしこさん。
突然の相談メール、すみません。
栗林デンキには行ったことはなかったのですが、
店長さんもうわさによると素敵な方のようなので、
今度よしこさんに相談しがてらお店にもお邪魔させてください。
ショウウィンドウからちらりと見えるよしこさんの姿を、
いつも見ています。あなたは不思議な方ですね。

さて、僕は今年で34歳、もうおじさんと呼ばれる歳です。
今は清水の田舎で小さな古書店を営んでおります。
しかしこういう仕事柄ですと出会いも少ない訳でして。

今まで僕は、無我夢中で仕事をしてきました。
大切な本たち。売れてしまえば少し寂しい気持ちにもなりますが、
買っていただいたお客様には、素敵な本を読んでいただけると信じております。

話がずれてしまって申し訳ないです。
しかし、この前お店のなかを颯爽とヒールのかかとを鳴らしながら接客をしているよしこさんを見て。
こんなことをメールで言うのも情けないのですが、僕はあなたに一目惚れしてしまいました。
それからもう毎夜毎晩あなたの事を考えてしまいます。

どうやら僕はあなたに恋をしてしまったようです。
どうしたら良いでしょうか

A
ありがとうございます!
嬉しいです。とりあえず、お金か古本をいっぱい持って買い物に来てくださいね。
よろしくお願いします!


今回は以上です。ではでは。
今後もご相談のメール募集してますよー!

コメント
ここの所、ブログの更新が全然無いから何かあったのかと思ってましたが、まさか七味ちゃんが…
よしこさん、kuridenさんが精神崩壊しない様に見張っていて下さい。
何て言ったら良いのか、言葉が見付かりませんが、七味ちゃんがkuridenさんと過ごした日々は幸せだったと思います。
  • IDEON
  • 2013/08/19 11:11 PM
IDEONさん、ありがとうございます!

おかしな行動をしないように見張りますね。(きのうはまたたびを舐めてましたが...)
  • よしこ
  • 2013/08/21 12:11 AM
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